「英語だけじゃ、物足りない。」そんな方に選ばれているのが、カナダのコープ留学です。
コープ留学は、カナダ独自の制度で、「学ぶ」+「働く」がセットになった実践型プログラム。前半では専門スキルや英語を学び、後半は現地企業でインターンや就労経験を積むことができます。
たとえば、「ビジネス英語を学んだあと、ホテルの受付で接客をする」、「マーケティングを学んだあと、広告会社でインターンする」といった形で、実際にカナダで働けるのが大きな特長です。
語学留学との違いは?
英語だけど学ぶ語学留学とは異なり、コープ留学は“実務経験”が得られるのが最大の違いです。履歴書に書ける海外経験として、帰国後の就職や転職にも強くアピールできます。
なぜ今、カナダのコープ留学が人気?
- 就学中にで就労できる:学生ビザで働ける制度が整っている
- 入学条件がやさしい:英語初級からでも目指せる学校が多い
- 選べる分野が豊富:ビジネス/観光/ITなど多彩な選択肢
「ワーホリはもう取れない」「永住は考えてないけど、意味のある留学がしたい」という方にぴったりの選択肢。それがカナダのコープ留学です。
②こんな人におすすめ!
「語学だけじゃなく、キャリアにもつながる留学がしたい」そんな想いを持つ人に、カナダのコープ留学はぴったりです。以下のような方に特におすすめです。
- 海外インターンを通して履歴書に書ける実績をつくりたい
- 将来のキャリアにつながる専門スキルを身につけたい
- 英語+アルファの“経験”を積みたい
- ワーホリより目的意識を持って留学したい
- 帰国後の就職・転職で他と差をつけたい
- できるだけ費用を抑えつつ、働きながら学びたい
「留学はしたいけど、何のために行くかを明確にしたい」 そんな方にこそ、コープ留学は選ばれています。
③カナダコープ留学の4大メリット
語学だけで終わらない、実践的なスキルと経験が得られるのがカナダのコープ留学。その魅力は、次の4つのポイント。
1. 学ぶ+働くの実践型プログラム
教室で学んだ内容を、実際の職場で活かせるのが最大の特長。たとえば、「ホスピタリティを学び、ホテルで接客」や「マーケティングプログラム後、広告会社でインターン」といった流れで、現地の労働環境を体験できます。
2. 英語力+キャリア経験を同時に強化
現地での就労を通じて、机上の英語ではなく「使える英語」が自然と身につきます。さらに、インターン経験が帰国後の履歴書にも活かせるため、就職・転職に有利です。
3. ワーホリよりも目的が明確
「何を学び、どのような業種で働くか」があらかじめ決まっているため、無目的なバイト生活にならず、充実した1日1日を過ごせます。実際に「時間とお金を無駄にしなかった」という声も多数。
4. 留学費用を抑えられる
働いた分の収入を、生活費や一部の学費にあてられるのも魅力。特に長期滞在を予定している方には、経済的にも現実的な選択肢となります。
④実際の費用はどれくらい?
「留学って、結局いくらかかるの?」そう思った方に向けて、カナダのコープ留学(Co-op)で必要な費用を、できるだけわかりやすくご説明します。
留学費用は選ぶ学校やプログラムの期間、都市によって異なりますが、「1年間コース(授業6ヶ月+インターン6ヶ月)」を例に、モデルケースをご紹介します。
1年間のモデルケース(バンクーバーの場合)
項目 | 目安金額(カナダドル) | 日本円換算(1CAD=約105円) |
---|---|---|
授業料(ディプロマコース) | $8,000〜$13,000 | 約84万〜137万円 |
教材費・入学金など | $500〜$1,000 | 約5万〜10万円 |
生活費(家賃、食費、交際費など) | $1,600〜$2,300×12ヶ月 | 約201万〜290万円 |
ビザ申請・保険・航空券 | $3,300〜$4,500 | 約41万〜57万円 | 合計(目安) | $31,000〜$46,100 | 約325万〜484万円 |
※実際の為替レートは日々変動します。
学校ごとの費用や特徴を詳しく見たい方は、以下のページをご覧ください。
コープ留学の学校一覧はこちら →コープ留学は、働きながら留学コストを取り戻せる
カナダのコープ留学では、座学期間中も働くことができるため、滞在中の収入で費用の一部を補うことが可能です。
- ▸ 授業期間中:週24時間までアルバイト可 → 例:月約11万円(12ヶ月で約132万円)
- ▸ インターン期間中:週40時間フルタイム就労可 → 例:月約15万円(6ヶ月で約90万円)
これだけで最大220万円以上の収入が見込めるため、自己負担額は実質半額以下に抑えられる可能性もあります。現地就労を通じて収入も得られるコープ留学は、コストパフォーマンスの高い実践的な選択肢です。
💡自己負担額は、現地での就労により実質半額以下に抑えられる可能性もあります。
とはいえ、出発前の資金準備はやはり重要です。アルバイトがすぐに見つからなかったり、勉強に集中したい期間もあるため、生活費をすべて現地収入でまかなう計画はおすすめできません。
カナダ生活を安心してスタートさせるためにも、留学中に必要な費用は、なるべく出発前に準備しておくのがベストです。
⑤就労条件と働き方ルール
「カナダのコープ留学は働けるって聞いたけど、ルールはどうなってるの?」という疑問にお答えします。
カナダのコープ留学(Co-op)は、留学生の就労が正式に認められた滞在方法で、ルールに従えば現地での就労経験を積むことが可能です。就労期間や就労時間には規定があります。
座学期間中の就労
- ▸ コープでの就労とは別に、週24時間までのパートタイム就労が可能
- ▸ 授業に出席している期間のみ対象(休暇中は除く)
Co-op期間中の就労(インターン)
- ▸ フルタイム(週40時間まで)の就労が可能
- ▸ コープの就労期間は学校側が指定・管理します
- ▸ 有給 or 無給は州や企業によって異なります(例:BC州では有給が主流、ON州では無給もあり)
就労期間中は、就労がプログラムの一環として正式に組み込まれているため、学生ビザ+就労ビザ(Work Permit)のもとでフルタイム勤務が認められます。
⑥できる仕事の具体例
カナダのコープ留学では、専攻分野や英語力、そして現地での就労先の条件によって、さまざまな職種で働くことができます。
以下は、実際にコーププログラムで多くの留学生が経験している職種の一例です。
ホスピタリティ・観光系
- ▸ レストランのサーバー/キッチン補助
- ▸ カフェ・ベーカリー・空港売店などの接客
- ▸ ホテルのフロントスタッフ
幼児教育
- ▸ デイケアの保育アシスタント
ビジネス系
- ▸ カスタマーサービス/オフィスアシスタント
- ▸ セールスサポート/マーケティングアシスタント
- ▸ 各種企業の事務サポート
IT・デザイン・専門職系
- ▸ Web制作会社でのアシスタント(HTML/SNS運用など)
- ▸ 映像・グラフィック制作の現場サポート
- ▸ IT系企業でのQAテスターやデータ入力
英語力や希望職種、勤務地によって、有給・無給や就労先の内容は異なりますが、経験に応じた職場でのチャレンジが可能です。
プログラムを通じて得た経験は、帰国後の就職活動でも「海外実務経験」として評価されるケースもあります。
⑦入学条件(英語力など)
2025年以降の新しい規定として、バンクーバーがあるBC州のコープ留学は、入学基準の公平さを保つために学校独自の入学テストが廃止され、すべての学校に共通してIELTS5.5以上の提出、またはパスウェイからの入学のみが認められるようになりました。
バンクーバー(BC州)の新ルール:2025年〜
- ▸ BC州では2025年より、コーププログラムを含む私立カレッジ進学に、IELTS5.5以上の英語スコアが必要
- ▸ 学校によっては、TOEFLやDuolingoも可能
- ▸ スコアを持っていない場合は、語学学校のパスウェイからスタートすることも可能
トロント(オンタリオ州)の現状
IELTS4.0やIELTS4.5から入学できるプログラムもあります。ただし、現在オンタリオ州では、私立カレッジ進学を目的とした学生ビザの申請ができないため、トロントの私立カレッジや専門学校でのコープ留学は実質的に不可能となっています。高い英語力がある方は、公立カレッジ留学は、現在も可能です。
年齢・学歴・職歴について
- ▸ 高校卒業以上(年齢制限はなく、20代〜30代の社会人にも人気)
- ▸ 職歴や専門知識は不要(未経験から学べるカリキュラムが中心)
⑧学校の選び方:私立/公立?
カナダのコープ留学(Co-op)で進学できる学校は、私立カレッジ(専門学校)と公立カレッジの2種類に分かれます。どちらにもメリットがありますが、現在、日本人留学生の多くが選んでいるのは私立カレッジです。
このページでも、主に私立カレッジについて詳しくご紹介していますが、公立カレッジも選択肢のひとつとして検討できます。目的や条件に応じて、自分に合った進学先を選びましょう。
私立カレッジ(専門学校)
- ▸ 短期間・低コストで、より実践的な職業スキルを学べる
- ▸ 英語力や学歴のハードルが比較的低く、社会人の再挑戦にも最適
- ▸ 卒業後のPGWP(ポスグラ=卒業後に申請できる留学生用の就労ビザ)は申請不可
- ▸ バンクーバーを中心に就学可能(ビザ制度変更により、現在トロントでの就学は難しい状況)
公立カレッジ
- ▸ 英語力など入学条件が厳しく、学歴などの審査あり
- ▸ プログラム期間は2年が多い
- ▸ 大学編入や永住権取得を視野に入れる方に人気
どちらを選ぶべき?
- ▸ 短期間でのスキル習得や就労体験を重視する方には、私立カレッジがおすすめです
- ▸ 永住権やキャリアアップを重視する方には、公立カレッジが適しています
同じ「コープ留学」でも、進学先によってビザ条件や将来の選択肢が大きく変わるため、十分な比較と計画が必要です。
⑨よくある質問(FAQ)
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英語が初級レベルでもコープ留学は可能ですか?
はい、可能です。多くの私立カレッジ(専門学校)では、付属の語学コース(パスウェイ)を通して入学できます。英語力に不安がある方は、まず語学コースからのスタートをおすすめします。
※語学コース期間中は、アルバイトをすることはできません。
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英語コースから進学する場合、予定どおりにコープに入れますか?
多くの場合は予定通り進学できますが、英語力の伸びには個人差があります。入学要件に満たない場合は、コープの開始時期を次の入学時期に変更する必要があります。
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アルバイトするにはビザに何か条件がありますか?
はい。学生ビザに「就労が許可されている」旨の一文が記載されている必要があります。英語コースからの進学の場合、途中でビザの延長・再発行が必要になる場合もあります。ビザの延長申請には、予想以上の時間がかかることもあります。
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座学期間中にアルバイトはできますか?
ルール上は週24時間まで可能ですが、授業の負担が大きく、実際には勉強に専念したいという方もいます。最初は無理せず、資金的に余裕を持った計画を立てましょう。
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コープの就労期間中はどのような仕事ができますか?
プログラムに関連した分野(例:ホスピタリティ、ビジネス、ITなど)でのインターンが基本です。接客やオフィス業務など、英語レベルやスキルに応じた職種を学校が紹介・サポートしてくれる場合もあります。
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コープの仕事先は必ず見つかりますか?
基本的には学生自身で就職活動を行う必要があります。学校によっては求人情報の紹介や面接指導などのサポートもありますが、職場探しが不安な場合は仕事斡旋が100%保証された学校を選ぶのも一案です。
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希望した仕事に就けるとは限らないと聞きましたが本当ですか?
はい。コープでの就労先が、必ずしも希望職種と一致するとは限りません。英語力や職務経験、現地の求人状況などによって、希望とは異なる職種(例:ホテルのフロント希望→ベッドメイキング、マーケティング会社希望→カフェでのSNS投稿など)になるケースもあります。
また、就職活動は基本的に学生本人が行うのが原則です。そのため、現地での活動がうまくいかないと、就職できずインターン収入が得られないという事態も起こり得ます。
そのため、「全く働けないまま終わる」という最悪のケースを避けたい方には、就労先の紹介を100%保証している学校は安心な選択肢です。詳細な職種の保証はありませんが、まずは実務経験を積む第一歩としてご活用いただけます。
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Co-op中の就労は必ず有給ですか?
バンクーバーがあるBC州では有給ですが、トロントがあるオンタリオ州では無給になることもあります。就労条件は州や企業によって異なります。
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コープ留学後にポスグラ(PGWP)は申請できますか?
私立カレッジのコープは、ポスグラ(PGWP)の対象外です。卒業後の就労ビザを希望する場合は、公立カレッジへの進学をご検討ください。
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社会人経験がなくても参加できますか?
はい。未経験からスキルを身につけられるカリキュラムが中心なので、就職活動前の大学生やキャリアチェンジを目指す方にも適しています。
ただし、社会人経験がない場合、コープ就労では希望する専門職に就くことが難しいケースも多いです。実務経験の有無や英語力によって、任される業務の内容や職種の選択肢が限られる可能性があります。
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年齢制限はありますか?
基本的に年齢制限はありません。社会人の方も多いですし、留学経験が初めての方でも安心してスタートできます。ワーキングホリデーに参加できない年齢の方も、カナダで働くチャンスがあります。
⑩留学生のリアル体験談


太田和さん
滞在都市:トロント
カスタマーサービス
語学学校のパスウェイから、カスタマーサービスのコーププログラムを受講しました。日本人率も気にして、生徒数の多い有名な学校を選びました。英語コースは先生がとても丁寧に教えてくれて、毎日通うのが楽しかったです。合わない先生に当たってもクラス変更がすぐできて安心でした。
コープは単位が取りやすく、授業についていけるか不安な人にもおすすめです。研修先を探すのは大変でしたが、レジュメを何十枚も配り、最終的に英語で接客できる職場(タピオカ屋)で働くことができました。仕事を通じて英語力が鍛えられ、苦労も含めてとても良い経験になりました。日本にいた頃には考えられないほど濃い一年を過ごしました。辛いこともたくさんありましたが、今ではそれが思い出せないほど楽しい思い出でいっぱいです。


小池彩さん
滞在都市:バンクーバー
ホスピタリティ
渡航前は英語にまったく自信がなかったため、まずは語学学校からスタートしました。クラスメイトとのグループワークやプレゼンを通して、会話力も上げるよう努力しました。
その後はホスピタリティのコーププログラムに進み、カフェで実習しました。最初は英語がとても大変でしたが、だんだんとお客様対応もさせてもらえるようになり、終わるころには最初と比べて大分自信がつきました。海外で働く夢に一歩近づけたと感じています。


井上拓海さん
滞在都市:バンクーバー
デジタルマーケティング
デジタルマーケティングのコーププログラムに挑戦しました。日本でも同様の仕事をしていましたが、しっかり学んだことはなかったので、英語で経験できることは刺激的でやりがいがありました。
研修ではローカル企業で、SNSでの広告運用や、データ分析にもアシスタントとして携わることができました。今回の経験は自分自身のキャリアについて見つめ直すきっかけともなりました。
⑪ワーホリとコープの違い
「ワーキングホリデー」と「コープ留学」、似ているようで実は大きく違います。
どちらが自分に合っているかを考えるためにも、2つの制度の違いをしっかり把握しておきましょう。
カンタン比較表
ワーキングホリデー | コープ留学(Co-op) | |
---|---|---|
対象年齢 | 18歳〜30歳まで | 年齢制限なし(社会人にも人気) |
目的 | 旅行・アルバイト・自由体験 | 専門スキルの学習+就労経験 |
ビザの取得 | 抽選制・最大2回まで可(各1年) | 学生ビザ+就労許可。年齢、回数に制限なし |
学校 | 任意で半年まで通える | 必ず通う |
働き方 | 職種も就労時間も自由 | プログラムに沿った職種での就労と就労時間 |
どちらが自分に合っている?
- ▸「海外生活を自由に楽しみたい」 → ワーキングホリデー
- ▸「学びとキャリアにつなげたい」 → コープ留学
- ▸「年齢的にワーホリが使えない」 → コープ留学
- ▸「日本の就活に活かしたい」 → コープ留学
コープ留学は年齢に関係なく参加することができ、将来につながる経験を得たい方に人気があります。「学ぶ+働く」を両立しながら、カナダでしかできない経験を積むチャンスです。
⑫コープ留学までの流れ
私立カレッジ(専門学校)のコープ留学について、学校の決定から出発までの流れをご案内します。
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学校とプログラムを決める
入学する学校とコースを選び、入学条件や入学時期を確認します。
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英語力の証明方法を決める
IELTSなどのスコア提出、または提携語学学校のパスウェイ。
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プログラムに申し込む
英語力や目標に応じた最適プランを立て、学校へ申請書を提出します。
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費用を支払う
申込が受理されると、授業料の請求書が届きます。支払い後に手続きが進行。
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入学許可書を受け取る
支払いが確認されると、正式な入学許可書(LOA)が発行されます。
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学生ビザを申請する
入学許可書を元に、学生ビザとコープ用の就労許可を申請します。
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航空券の手配・出発準備
学生ビザの許可が下りたら、航空券手配や保険、日本の役所手続きなどの準備を行います。
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出発


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