カナダの公立カレッジ・大学、または移民局が認定する一部の私立カレッジ・大学を卒業すると、条件によってPGWP(Post Graduation Work Permit)という就労ビザを申請することができます。
カナダの移民カテゴリーは多くの場合で申請に協力してくれる雇用主が必要ですが、就労ビザがない状態での就職活動は非常に難しく、面接にこぎつけるのも大変なのが現状です。申請者と雇用主の双方に審査があり、取得がどんどん難しくなってきている一般の就労ビザに比べ、移民局が認定する学校やプログラムの卒業だけを条件に申請できるPGWPは、移民計画の大きな希望となっています。PGWPは、就労条件や都市などの縛りがないオープンワークパーミットのため、移民申請へ向けた本格的な準備期間とし大変重宝されています。
実際に多くの人が、PGWP期間中に移民申請に協力してくれる雇用主を見つけたり、申請カテゴリーに必要な職歴を得るなど、就労ビザがないと難しい移民申請への準備を整えています。
PGPW対象のプログラム分野
Bachelor’s degree(学士号)、 master’s degree(修士号)、doctoral degree(博士号)の場合
プログラム分野の制限はありません。
学士号、修士号、博士号以外のプログラムの場合
Agriculture and agri-food
Education
Healthcare
Science, technology, engineering and mathematics (STEM)
Trade
Transport
Early childhood education
Developmental service workers
PGPW申請に必要な英語力
PGPWの期間
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PGWP期間 |
プログラム期間
| 大学院 (Master’s Degree)
| カレッジ/大学 (Master’s Degree以外)
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8ヶ月未満 |
対象外 |
対象外 |
8ヶ月以上2年未満 |
3年 |
プログラム期間と同等 |
2年以上 |
3年 |
3年 |
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※留学生の就労に関する規定は、カナダ移民局によって比較的頻繁に改訂されるため、必ず移民局サイトで正確な情報を確認してください。
移民申請のポイント加算
移民カテゴリーによっては、カナダのカレッジや大学の卒業を申請条件の一つとしていたり、申請時のポイントとして加算されることがあります。
中には、移民局が認定する特定の修士課程プログラムを卒業することで、雇用主を見つける必要なく申請できるカテゴリーもあります。
IELTSスコアを得る
IELTSは日本ではあまり馴染みのないテストですが、カナダでは移民申請や進学で採用されている大変一般的な英語の公式試験です。
IELTSにはジェネラルモジュールとアカデミックモジュールと2種類のテストがあり、移民申請にはジェネラルモジュールのスコアが必要です。
独学ではスコアアップが難しいこともあるため、短期間で効果的にスコアを達成したい場合は、現地の語学学校で専門コースを受講することが可能です。